Jun 4, 2011

移転のお知らせ

突然ですが、ブログを移転します。

7月末からの個展を機に、
作家としてはmaykoという名前で活動して行くことにしました。
高校生の時に出発した名前もmaykoでした。
初心に戻るです。

新しいブログはこちら
ホームページも近々リニューアル出来そうです。
名刺も作り直します。
個展準備も着々と。
作業スペースも居間から夫の作業部屋の一画へとお引っ越ししました。
あっ今更ながらおとといにtwitterに登録してみました。
(まだよくわかりません。)
なにもかもリニューアル。

このブログは私の子育ての記録でもあるので、
これはこれで残しておきます。

今後も新しいブログでよろしくお願いします!

May 29, 2011

みんなで口笛





「みんなで口笛」

被災地に義援金を送るチャリティ企画に参加します。
いろんな作家さんが作品や商品を販売します。

日時:2011年6月25日(土曜)26日(日曜)
場所:ギャラリー大久保
   京都府宇治市広野町茶屋裏21 / 0774-41-6021
   近鉄大久保駅から徒歩5分 JR新田駅から徒歩約7分

詳しくはこちらのサイトにて。最新情報もこちらからどうぞ。
http://minkuchi.jugem.jp/


高校生の時からずっと、いろいろな時、山や谷の時にも、
大変お世話になったkuchibueさんの企画です。
お近くの方は是非とも足を運んでみて下さい。
私はちいさな絵を販売します。


May 24, 2011

ジャングル




マンションの裏庭に植えてある木。リビングの窓の外にちょうど見える。

昨年の秋の終わり頃、突然植木屋さんがやってきた。
植木屋さんはスルスルと木に登り、(3階の窓の外に突然人がいたのでとても驚いた)
よく茂ってわっさわさと揺れていた葉と枝は、
やり過ぎなくらいに落とされてしまった。
すっかり裸ん坊の細い幹だけが残されたのだった。

それから半年。
春が来たような気がするなぁと言うまだ肌寒い時から、
どんどん小さい枝や小さな葉っぱがのぞきはじめた。
少しずつ数が増えて、小さな一枚一枚の葉っぱは群れになり、
またわっさわっさと揺れるまでになった。
春の始めの生まれたての葉の、なんと初々しくキラキラしたこと!

今はさながらジャングルのようである。

May 17, 2011

リンゴ3つ




りんご3つ。
こんなに小さいの。
サイズ比較。


図書館



図書館に通い始めた。
歩いていくと20分強の微妙な距離で、
なかなか始めの一回が行けずにいた。
でも一度行き始めるとあとはなんてことはなく、
貸し出し期限になるとトコトコ歩き、
限度いっぱい5冊借りて、ベビーカーのかごに詰め込んで帰ってくる。

この前は茂田井武シリーズ、今回はささめやゆきシリーズ、
毎回それに童話集をひとつはプラスする。
次は日本の美術史シリーズかしら・・・などと考えるのも楽しい。
読んでみたい作家さんって誰だっけと、うんうん記憶の奥の方を探るのもまた楽しい。
図書館から帰ってきて、晩ご飯の支度をしたり、いろいろな用事をした後に、
やっと鞄から本を取り出す瞬間は、やっぱり最高に楽しい。
その上、この楽しみは全部無料なのだ。タダ!

May 13, 2011

できた!





できた!ファーストシューズ。ちくちく。
かかとに星をつけて、ひょこひょこ歩いていくんだ。

May 5, 2011

楽しい悩み



今、
夏にする個展と、
その後の活動にむけて、
ペンネームを必死に考えています。

きっかけは先日のチャリティで、
作家名一覧がダーーーッと並んだリストを見て、
自分で自分の名前をなかなか発見出来なかったこと。
なんせ平々凡々なもので・・・

名前についてはずうっと懸案事項だったので、
心機一転、新しい名前をつけるのなら今なのでは!
ちょうど、「雑誌に個展情報を載せる際の作家名を下さい」と言われていまして、
まさしく今だと思うのです。

しかしもともと大喜利とか、キャッチコピーを考えるとか、
そういうの苦手。

楽しくも苦しくうんうん言っております。



という訳で、夏に関西でですが個展をさせて頂けることになりました。
東京にも持って来れたらなぁと企んでいます。
詳しくは後日。


Apr 29, 2011

お知らせ

「子どもたちへ <あしたの本>プロジェクト」というものに参加させて頂きました。

様々な作家さんが応援メッセージや直筆画を提供し、
それをサイレントオークション形式で販売、
そのお金で支援活動をするという取り組みです。

まずは「上野の森 親子フェスタ」内にて作品が展示されます。
その後各地やウェブ上や紙媒体で掲載され、7月末日を〆切りに販売されるそうです。

私なんてびっくりしちゃうくらい微力ですが
少しでも役に立てたらなと思います。

詳しくはコチラ

Apr 25, 2011

雑記



よくぶつかる。

娘が高速ハイハイで縦横無尽に遊び回っているので
追いかけっこの最中にいつも母は負傷するのだ。
歳の差を感じる。

この前はすねを階段で強打して
膝には覚えのない大きな青あざがあり
昨日は角でおもいきり足の指をぶつけた。
右足の薬指が紫色になっている。
一晩経った今日、より痛いのはなぜ。


先週末は絵描きさんのお友達が来てくれて
もう半年以上ぶりの再会だったのに
なんだか落ち着くペース、言葉にするなら絶対「のほほん♪」
変わることと言えば薬指に光る大きなキラキラ・・・!
あぁ知っているおふたりの幸せというのは、もう観音様の後光みたいにキラキラして、
ぴっかーんと周りの人を照らしてくれるものですね。
笑顔の素敵なふたりならなおさらに。
嬉しいなぁ。

昨日は今話題の上野で人ごみに惨敗し
その後カメラマンさんの事務所兼ギャラリーにお邪魔して
大きな大きな窓の外に広がる隅田川に感動した。
ぬぼっとそびえるスカイツリー。初めてあんなにまじまじと見た。ぬぼー。
美味しい手料理にびっくりした。私もおしゃれにおつまみを出せるようになりたい。


そうそう
ドメインの更新の切れる6月に一度ホームページを閉じて
秋くらいにもう一度作り直して再会しようかな。

そんな気分。


Apr 23, 2011

早起き



毎朝5時前後に起きている。
本当は4時頃に起きだすのが理想だけど、さすがにそれはね・・・

この頃は4時半頃でも少し空が白い。
けど、まだ電気を点けないでいるには暗い。
控えめに電気を点けて、半分だけカーテンを開けて、
絵を描いたり、本を読んだりする。
すると知らぬ間に外がしっかりと朝になっていたりする。
この前の良く晴れた日には、
なんだか夏みたいな朝日に照らされた木、
その木の光と陰のコントラストがあまりにすがすがしくて、
しばらくぼんやりと棒立ちしてしまった。

今日は5時半頃に起きだした。
ざざーっと分厚いカーテンを引くと、
白い雲、白い景色にさーさーと線のような雨が降っていて圧巻。
少し窓から離れて、ひきでもう一度見てみた。
やっぱりきれい。

Apr 20, 2011

チカチカ





トップページを更新しました。
こちら


紅茶と一緒に食べようと思っていたクッキーを
お湯が沸くのを待っている間に食べてしまった。
ああ、後悔。

Apr 17, 2011

ラジオ


少し前にラジオを買った。
今まで実家の電波状況が異常に悪かったりして
あまりラジオを聞くことがなかった。
徹夜のお供に、ポッドキャストでTBSラジオを聞いていたくらい。

不思議なことにラジオから聞いた情報は「ほうほう」と素直に受け入れてしまう。
今年は風水的にはこの色がいいらしいとか。
復興書店のこととか。
展覧会の情報とか。
声が知的な人だからかもしれない。


Apr 12, 2011


友達と花見をした日曜日。
素敵な絵本をサプライズでプレゼントしてくれた。私と娘に。
さよならペンギン。
1ページ目の1フレーズ目で心を打たれた。
「ペンギンは、ある日、海水パンツを かいにでかけました」
ああ嬉しい。

長い実家ライフから東京に戻ってきたその夜、今までで最大の余震が起きた。
慌てずにいられたこと、少しは成長できた。
気を引き締めなければ。
でも楽しめることは楽しんで。

娘は絵本が好き。
私が小さい頃に読んだうさこちゃんや、外国の仕掛け絵本。
なつかしい匂い、手触り。紙がすり切れてぬめっとした質感。


花の重みで枝がたわんでいるような桜。
もう弾けそう。
緑がぽつぽつと葉桜。
緑とピンクの点描。
空いっぱいに枝が伸びて、ざあざあと揺れて、
雪みたいに次々と花びら。



ずっとそうだけど、体言止めが多い。


Apr 1, 2011

4月



先日、たった一晩で追いやったと思っていた風邪は、
思いの外、たちの悪いやつだった。
まる一週間、熱が出たり、ひどく喉が痛んだり、咳、鼻水で私を苦しめた上に、
今度は娘までとうとう熱を出してしまった。
可哀想なことをした。毎日マスクをしていたとは言え、ほとんど一日中一緒にいる娘にうつらないわけがない。

私は今度こそ本当に回復し、娘も熱は下がっている。
あとは残っている鼻や咳の症状が治まれば。
少しずつ、なにもかも快方に向かっている。

実家の庭には、
つくしが伸び、くっつき虫の花が咲き、小さなたんぽぽがところどころに見える。
どこから飛んできたのか分からない花が、芝の真ん中で唐突に開いている。
母が育てている地植えの、また、鉢植えの花が沢山あるが、
ふと目を引くのはそんな野花、野草だったりするのだ。

3月に心の中で掲げていた目標。小さな小さな。
それでも、今こうやって社会との交わりがあまりない中で、
少しでも前に進んでいくためには、
その小さな小さな目標を確実に達成していくしかない、そう信じていくしかないのだ。
地震が起き、体を壊して、言い訳をしそうになったけれど、
3月31日、なんとか目標を達成。

もう4月
次、次。

Mar 25, 2011


久しぶりに高い熱が出た。

なんだか喉が痛くて嫌な予感がするなと思っていたら、案の定。
夜、冬布団に毛布を2枚重ね、
私自身もスエットにフリース、靴下を着こみ、
さらに湯たんぽを入れてようやくほっとした。
そんな時も、娘はきっちり数時間おきに起きるのだけど・・・

体が正に戦っている!という感じがした。
体の芯が燃えてるぞ!と。こんなの久しぶりだ。
変な夢を見た。

翌朝には平熱に戻り、食欲もある。丈夫な体に感謝。

Mar 23, 2011

守ること



地震が起こって、もう10日以上。
毎日テレビを通じて目にする被災地の様子に胸が締めつけられます。

どうしても小さな子を持つ親として、
子供を亡くした親御さんや、
避難所でつらい思いをしている赤ちゃん、お母さんの事を想います。
なにかしなければという気持ちと、でも大きなことはなにもできないという事実。
今できることと言えば、募金をすること、
無駄なエネルギーや物を使わないことしかないのでしょうか。


母親としても葛藤する日が続いています。
特に原発に関してはいろいろな情報が入ってきます。
たぶんどの情報が真実らしいのか、頭では理解しているのです。
自分の身を守るだけなら、
状況を注視しつつ普通の生活を送ろうと、きっと納得できたと思います。
しかし娘を守るという時、感情がどうしてもそれを許さない。

子を持つ親が、子供を守りたいという思いに過剰、過敏などということがあるのでしょうか。
自分だけが良ければよい…というのは確かに間違っています。
しかし、政府が中途半端な情報開示や規制で不安を煽った上で、
その後、様々な専門家が数値や数式を示して「大丈夫!心配するな!過剰反応するな!」と説得する妙な現象。
全力で守らなければならない誰かがいる時、
一度植えつけられた不安を拭い去るのは本当に難しい。
誰も、そこに行列があるから並んでいるという訳ではないし、
自分を守る為だけに動いている人なんて、今の日本にはきっとほとんどいないと思うのです。
自分の大切な人を守りたい、きっとそれだけのこと。

なにが母親として賢い判断なのか。
どの決断が最も子供のためになり、同時に人のためになるのか。


地震が起こる前に想像していたものとは違っても、
誰もが静かに穏やかに暮らせる日が来て欲しい。
本当に、本当にそう願っています。

Mar 11, 2011

本棚とラジオの春




ふと本棚に目をやると、
重なった背表紙が春色。
(全て別々の出版元で、我ながら平等だ!と感心。)

家の近所には桜のすばらしい公園と並木道がある。
去年の春は大きなお腹を抱えて眺めたものだ。

駅から歩いていると、早咲きの桜が八分咲き。
「ああ、春だ」と思う。
すると通りがかったひなびた商店から、ひなびたラジオが聞こえ、
「それでは、瀬川英子の桜雨〜」とそのラジオが言った。

無意識に、そこかしこに春。




オバQになった娘。


Mar 9, 2011

いろいろなこと



いろいろなことがあります。
毎日、毎日、小さなことが積み重なって。

それなのに、
「最近どうしてた?」
と聞かれると、
出てくる言葉は
「うーん、子育て。」

それではいかんと思い、
手帳を新調してから、日々一言メモのようなものを書いている。
ほとんど走り書き、9割娘のこと。それでも読み返すと、そうかそうかと思い出す。
毎日は同じようで同じじゃない。


夫の実家、富山に行った。
どこにいても見える雪山の、それはそれはでっかいこと!
これは同じ山でも奈良のそれとは性格が違う。
雪、雪。雪合戦をする小学生。制服にブーツの女子高生。
大型のスーパーやホームセンターが幅を利かせているのはどこの田舎も同じか。
おじいちゃんがひ孫に見せた、私の見たことのない顔。
優しいおばあちゃん。
湿って、少し春めいた空気の中、冬が忘れていったみたいな雪。


Mar 4, 2011

初節句



初節句は同じ歳の小さなむすめさんが3人集合し、
女だらけ(とお父さん×2)のひな祭りだった。
美味しいちらし寿司とはまぐりの潮汁をごちそうになる。
少し前まではごろんごろんしてただけの赤ちゃん達が、
一人は高速ハイハイを披露し、
もう一人くるりんと寝返りをしてきゃっきゃっと笑う。
うちの娘もおしりをすりすりした不思議なポーズで移動する。
おもちゃを取り合ったり、お互いの顔を危なっかしく触り合ったり。
すごいなあ。

うちの両親が孫娘に贈ってくれた一刀彫の雛壇。
自分の雛祭りの時は、その楽しさやありがた味をあまり感じなかったけれど、
娘のために飾り付ける時の嬉しさといったら。
「この人は右、この子はもう少し左・・・」と、
2月の吉日、さながらお人形遊びのように楽しんだ。
勢揃いした15人を眺めるとなんだか少し感動的でもあって。
不思議だなあと思う。



Mar 2, 2011

からくりからくさ



「からくりからくさ」という梨木香歩作の本を読んだ。
染色や織物を志す3人と外国人の女の子、4人の共同生活。
途中、それこそ複雑な織物や唐草模様みたいに、
あっちへ繋がりこっちへ伸び、
いったいどこがどうなっているか分からないぞ!という風な、
複雑な人間模様になってくる。なんだか推理小説のような。

だけど、読み終わった後に心に響いたのは、
そんなミステリアスな部分ではなくて、
もっと素朴で根源的な、女の性や宿命についての言葉たち。

「西の魔女が死んだ」を読んだ後の爽やかで、
せつないけれど溌剌とした感じ。(あれ、矛盾してるかな。)
あれとはずっと異質。激しい。

それは私が結婚して、子供を産んだからかもしれないし、
祖母が亡くなったからかもしれない。

どうしてだか、
最近見た映画や小説の中で、母親たちは皆、闇が深い。
ただそこから放たれるパワーというか、
ほとんど表裏一体、ものすごくマイナスでもあってプラスでもある力が凄い。
それも表向きは淡々と、静寂。
機織を静かなリズムで織る女たちの話に本当に感動した。

脈々と繋がっていく家系図。風習。
ひとりでいる間は気づかない。自分まで伸びてきているその線の複雑さと強さ。
そういうことが不自由に思う時もそりゃあ多々あるけれど、
「さて、繋がっていくことの凄さを思い知れ。」と言われた気がする。


Mar 1, 2011

動揺



今読んでいる小説。
半ばまでは、染色をしている女の子達の共同生活を描いた、ゆったりとしたお話。
花や木の名前がたくさん出てきて、
つい心にその初めて聞く名前を留めておきたくなるような。
ところが。
途中からミステリーというか推理小説のような方向へと急展開し、
小さく動揺した今朝、6時前。
しかしページをめくる手はとめられない。

Feb 23, 2011

春、春



私のとってもお気に入り、
きりのなかのハリネズミのハリネズミ君のぬいぐるみと、娘の出会い。




先日、同じくらいの月齢の赤ちゃんを持つママさん達で、久しぶりに集まった。
3人のママさん、3人の赤ちゃん。
お店に入る時に「6名様で?」と聞かれてぷぷぷっと思う。小さな3名様!
大きさも表情もしぐさも3種3様。
ハイハイをする子、寝返りがえりで部屋中を移動する子、
そして不思議な動きでもぞもぞ移動するうちの娘。
夜泣きのこと、離乳食のこと、病気のこと、母乳での苦労などなど・・・
あれもこれもそれも、話せばきりがない程の「へ〜」と「わかるわかる!」。
大変なことの話をしても何かが変わるわけでもないけれど、
共感する、それだけで本当に救われるのよね。とママさんたちで大きく頷き合った。

赤ちゃん達、みんな可愛くてみんな可笑しくって。楽しい。




小さなこどもがいると、外出しずらくなるのは当然のこと。
特に私の周りはバリバリ仕事をしている友人がほとんどだから、
なかなかゆっくり会ってお茶でもして・・・ということが出来なくて、
時々さみしくてうわーんとなったりもする。

でもこどもが居てはじめて見えてくる世界もあるし、
こどもを通じて知り合う人もたくさんいて、
その新しいドア、というか窓というか、
そちらも楽しんでどんどん開けていこう。

それに友というのは恋人と違って、
ブランクが仲を壊すことなんてないのだから。

Feb 19, 2011

雪の日






奈良の盆地に生まれ・・・とは既に言いましたが。

海を見れば興奮し、
雪を見てもウキウキし、
山を見ると安心すれば、
鹿を見ると旧友に会ったように暖かい気持ちになる。

なかなか良いじゃないかと思う。

小さな怒りの矛先

私はたぶん、
絵をかくことと同じか、それ以上に、
文章を考えることが好きだ。
だけど、
口に出して話す言葉については、
全く、これっぽっちも自信がない。
反射神経が鈍いのか、
性格がダメなのか。
頭の中に溢れてる言葉は、
喉元で形も音も失って、
結局なにも意味をなさない。

ただ、
時間をかけて考えることは、間違いなく好きなのだ。
それについて、
自己満足だと言われようが、
無駄な特技だと思われようが、
譲るつもりはない。
紙に書くことでしか真意が伝わらないのなら、
毎日でも手紙を書こう。
ただ、時間がいるだけだ。

Feb 18, 2011


春が近づいてるな。

雨は嫌いだけど、
久しぶりに降ったザーザーの雨は気持ちいい。
なにもかもしっとりしていて、
娘の髪も心なしかぺったりして。

そしてそれに続く風。
びゅーびゅーと木々を揺すって、
ときどき、バン!と窓を叩く。

奈良の平和な盆地で育ったので、
昔から台風みたいな、とてつもない風にわくわくする。

横断歩道を順風に押されながら歩きつつ、
なんだかひとりにんまりした朝だった。

Feb 17, 2011

捨てるものと捨てられないもの



私はどちらかと言えばなんでもぽいぽい捨てる。
たくさんものがあるのがいや。
冷蔵庫の中にあるのはもっときらい。
机の上にある細々したものも、
デスクトップがファイルだらけなのもむずむずする。
着る?着ない?の服は大抵迷わずぞうきんにするし、
氷まみれの年代物の冷凍食品は、(食べられるか試行錯誤の上)やっぱり捨てる。

でも、どうしても捨てられない種類のものがある。

ひとつは印刷物。
本、ポストカード、素敵なDMやチラシ、包装紙、なんだかよくわからない紙。

もうひとつは人からもらったもの。
CcではなくToのかたちで戴いたものだ。
高校生の頃に友達と回した手紙や、弟が海外旅行で買ってきた絵はがき、
プレゼントと一緒に入っていた小さなメモ、机の上に置いてあった置き手紙にいたるまで。

最近、さらにもうひとつ、捨てられないもの群が増えた。
娘にまつわるものである。
カリカリに渇いてとれたおへそ、
生まれてすぐ足にしていた名札、
小さくなってよれよれのびのびの肌着。
これから髪を切ることがあれば、それもきっと大事にしまっておくだろう。

ものすごい勢いで、捨てられないものボックスが埋まりそうだ。

Feb 8, 2011

ブリキの音符




「ブリキの音符」を閉じた後、
自分の中にたぷたぷと水が溢れていて、
まるで全て繋がっているような気分になった。

このお話、(というか、詩集はというか)
読みながら妙に納得する。
そうかそうか、そうだったのかと、
心の仕組みについての教科書を読んだようだ。

その中で、
人も水滴であるというようなお話があって、
涙が出る時は、ただ身体の中の水がちょっとこぼれるだけだ、と言う。

なるほど。
妙に納得した。

Feb 6, 2011

心に栄養を


離乳食がはじまってしばらく経ちますが、
最近はもう、「大人の食事のトロトロ薄味版」という感じのものを娘は食べています。
もうちゃんと主菜、副菜を用意して、
しっかり食事からも栄養を採らなければいけないそう。
食べることに慣れるための第一歩と今までは捉えていたけれど、
この子もちゃんと食事をしているんだ!と、少し考え方を変えなければ。
大変だけれど、パクパク、奇声をあげて興奮気味に食べる姿は、
可笑しく愛しいものです。



この1ヶ月はいくつか展示を見に行った。
ユーリノルシュテインのアニメーションを見に足利へ、
琳派、カンディンスキーを見に日比谷まで。
娘はあっちへこっちへ連れて行かれ大変だっただろうけれど、
お母さんはそれはそれは楽しんだ。
ユーリノルシュテインは感動的に楽しかったし、未完の「外套」に息を呑んだ。
琳派は意外や意外、俵屋宗達の水墨画に心を奪われる。
画と書の重なり。配置、配色。今で言うデザイナーでしょうか。なんでしょうか。
(なにせ知識がないものであやふやです。)
意識せずとも自分は日本人だったんだと。
誰しも作るもの、好きなもの、必ず過去からの繋がりがある訳だ。

もっと真剣に日本史の授業を聞いておけば!!!
学生時代の机に突っ伏して寝ている自分を叩き起こしてやりたい。

Jan 28, 2011

あれも、これも。



とうとうそれはやってきたのでした。
しかしそれで全て合点がいった。
近頃涙もろくて仕方なかった。
体が冷えて冷えてつらかった。
甘い物を食べまくった。
コントロール出来ない自分の身体に腹が立った。
原因不明だったことの原因が分かると、
多少下腹が痛んでも心はすっきりしたよ。
一年半ぶりの生理は妙に愛しい。



娘が寝ている。
昼寝の時間。
家に居るときに
こんなに歌を歌うようになったのは君のおかげ。
体に悪そうなものを食べなくなったのも君のおかげ。
木々の変化にはっとするのも、朝の光にすっかり満たされるのも、
ひとりの静けさの、しんとした空気を味わえるのも、
家族のいるベッドの暖かさも。
絵を描くこと、絵本を開くことの楽しさにようやく気がついたのも。
あれも、これも、そう。
ぜんぶぜんぶ、君のおかげ。

Jan 26, 2011

空の飛びかた



最近の娘は、赤ちゃんからこどもへの階段を、
タッタカタッタカ駆け足で上っています。
どんどん豊かになる表情。好奇心。
乱暴に物を掴むだけだった手も、つついてみたり、離してみたり。
私の腕や足にしがみつく姿に、愛しくてくすぐったい。




「空の飛びかた」という絵本。
数年前この本を買ったときは、
確か、一つのペンギンコレクションとして、という気持ちだけだった。
(私はペンギンがとっても好きです。)
久しぶりに開いてみると、こんなにも可笑しくて、
こんなにも泣ける話だったなんて。
まるでひとつの良い映画を見終わったような感動と余韻。
なんだか臆病になっているな、というとき、
自分で作っている枠組みを外してしまいたいとき、
きっと大きな大きな力をくれる本だと思う。

それに、
素晴らしいスケッチって、心にしみる。


Jan 23, 2011

とにかく。



高校時代を共にした、仲良しの4人で久しぶりに集まった。
相変わらずバカみたいな話や、少しまじめな話をしたりして。
そしてほとんどが色恋沙汰の話!
わいわいきゃーきゃー。
私の出産体験を話したりして。
ぎゃーぎゃーわーわー。
とにかく楽しかった。
楽しかったとしか言いようがない。


話題は変わって。
変わりたいという願望が強烈に芽生えて、
それはたぶん考え方の癖だったり、
心の持ち様だったりするのだけど、
もう兎にも角にも、なんとしてでも、
私は変わらなくてはならないと心に決めた夜中3時。
夜中の決心は揺らぎ易い・・・が、今は私、鼻息荒くしております。
とりあえずジャンクフードになびきがちな最近の思考を改めて、
明日から週5は和食で行くのだ。
内面を手っ取り早くすっきりさせる方法は、
自分を形作る食べ物にあると思うのです。
たぶん。

Jan 20, 2011

スイッチ



娘が眠りについた後、
珈琲や紅茶をのんびりいれるのは、
お母さんの時間と自分の時間を分ける大切な儀式。

寒い冬は、暖かい飲み物。これが一番の楽しみですね。

Jan 18, 2011

思いがけず楽しい。



数日前の日にちが変わる時間、
急に不良になったお母さんは、
近所のスタバまでフラフラ散歩に出たのでした。
娘はすやすや寝ています。
夫もぐーぐー寝ています。

なにかをじっくり考えたいとき、
アイデアをうんうん練りたいとき、
静かな家に居るよりも、
うるさいコーヒー屋さんの方が集中できるもの。

おっきいサイズのラテを頼んで、
まずは雑誌や本を読みながら気分を乗せて、
さあ!と言わんばかりに最近新調したノートを開く。
書き易くはないが、頼りない筆跡が好きな極細ペン。
ペン先が潰れそうな筆圧でどんどん書く。
書くと言っても落書き。メモ書き。走り書き。
一週間どうにもまとまらなかったものが少しずつ進み始めて、
ウキウキしてきたその頃に、ふと集中力が切れた。

隣に座る大学生の男女の会話に耳をすませる。
ほんの少し前まで私もそちら側だったのに、
なんだか歳の差を感じる会話の内容に興味津々。
そうかそうか、遠距離恋愛をしているのか。
ふむふむ、男友達の多い彼女にやきもきするのか。
ついつい盗み聞き。

帰り道、ふーっと吐いた息が白くて、
思いがけず楽しい気持ちになった。
今からなら、そこに雪があれば雪だるまでも作っちゃいそうだ。

ベッドで寝る娘の顔にほっとする。(正確には少々泣いてようやく寝た娘)
たまにはプチ夜遊びもいいじゃないかと思うのでした。


Jan 14, 2011

抱負



今日、やるべきこと、気になっていたことをようやく終えました。
はりきって今年の抱負も新しいノートの1ページ目に書いてみました。
書いておかないと忘れちゃうということに、ようやく気がついたのです。
具体的に、必ずやるのだ!と油性ペンでデカデカと書いてやりました。

今年は
自分と向き合ったり
自分を壊したりしながら
とにかく前方に進んでゆきたいです。



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Jan 5, 2011

しあわせの種


2011年、あれよあれよという間に…!

近くの神社に初詣に行き、
昨年を元気に過ごせたことを感謝し、
今年もよろしくお願いしますとご挨拶した。

(おねがいごとをするのではなく、
 神様には感謝をしなさい。とは祖母の言葉。
 小さい頃のおぼろげな記憶だけど、これはずっと守り続けている。)

その後、親子3人でおみくじを引いた。
娘はちゃんとその手でくじを引き、
結果は大吉、一番の強運の持ち主だった。
「する事、成す事、すべて幸いの種となり」
ああ、まさしくその通りだと、
来年も君はしあわせを振りまいてくれるのねと感動。
私は末吉でこそあったものの、
「籠の中にいた小鳥が放されて自由に飛び歩くように楽しみの多い身となる」
とその御言葉は大大大吉のような響き。
大きな大きななにかは、その時に求めている言葉をいつも与えてくれる。

2011年、楽しみな幕開け。
本年も家族共々よろしくお願いいたします。