Nov 20, 2010

声に出して読む。



迷いだすときりがないので、迷ってはいけない。
と、自分に言い聞かせ。むんっ。


さて。


お気に入りの詩集があって、
あまり詩を読むことのない私には、
それはたったひとつの詩集でもある。

久しぶりに本棚から取り出して、
お気に入りの中のお気に入りの一説を読む。
声に出して読む。
この人の文章は、これこそ声に出して読みたい日本語だとつくづく思う。

声に出すと気づくことがある。
一音一音が身体全体を通っていく。
黙読では読み取れなかった意味が表に浮かんでくるようでもあり、
意味なんて意味のない、原始的な音の楽しさが響くようでもある。

声を材料にして、
言葉の玩具を鳴らしては、
壁に、床に、身体に反響する音を楽しむのだ。


新しい遊びを覚えた。11月の木曜日。



「あさって歯医者さんに行こう」高橋順子