Nov 20, 2010
声に出して読む。
迷いだすときりがないので、迷ってはいけない。
と、自分に言い聞かせ。むんっ。
さて。
お気に入りの詩集があって、
あまり詩を読むことのない私には、
それはたったひとつの詩集でもある。
久しぶりに本棚から取り出して、
お気に入りの中のお気に入りの一説を読む。
声に出して読む。
この人の文章は、これこそ声に出して読みたい日本語だとつくづく思う。
声に出すと気づくことがある。
一音一音が身体全体を通っていく。
黙読では読み取れなかった意味が表に浮かんでくるようでもあり、
意味なんて意味のない、原始的な音の楽しさが響くようでもある。
声を材料にして、
言葉の玩具を鳴らしては、
壁に、床に、身体に反響する音を楽しむのだ。
新しい遊びを覚えた。11月の木曜日。
「あさって歯医者さんに行こう」高橋順子
Nov 15, 2010
月曜日のおやすみ
最近の日々。
夫が仕事に忙しく、私は娘とふたりでてんやわんやと過ごしています。
昼までは娘がご機嫌にひとりで遊ぶので、
バタバタと家事や用事を済ませ、
そして昼からは娘とひたすら遊ぶ。
近頃は、私のひとりごとを娘が延々と聞いていることがある。
歌ったり、赤ちゃん言葉で話しかけたりするよりも、
この「ひとりごと」が娘は好きらしく、じっと耳を澄ませて聴くのだ。
内容は今晩の献立だったり、昨日見た夢の話だったり、
ぐるぐるとした例の考え事だったり。
娘が聞いてもきっと楽しくない事がほとんどなのだけれど。
もしかして、お腹の中で聞いていた私の声を思い出すのだろうか。
娘の一日に少しずつリズムができてきたので、
私はそれに合わせて時間を有効に使えるようになってきた。
ただ、時間と一緒に体力まで使い果たしてしまって、
昨日の夜泣きが妙に体にこたえて、今朝は頭がぼんやり。
そこで今日は(月曜日だけど)おやすみ!と7時過ぎに決心。
一日ベッドの上で過ごしてやるんだ。わくわく。
最低限の家事だけ済ませて、朝ご飯を食べ、
これからふかふかの国へいってきます。
暖かい紅茶とラスクがおとも。
たまにはいいよね。
おやすみなさい。
Nov 12, 2010
Nov 10, 2010
びゅうびゅう
風びゅうびゅう。
昨日は秋の「春一番」。
窓際で娘がきゃっきゃっと喜んだ。
一昨日。
まるで一晩のうちになにかが通り過ぎたみたいに、どこもかしこも秋色になっていた。
窓の外の名前の知らない木も、馬の公園の桜も。
お気に入りの並木道は落ち葉がぎっしり。
幼稚園児が積もった落ち葉をバリバリガサガサと、わざとすり足で蹴り歩いていた。
Nov 8, 2010
ペーパームービー
友人に借りた本を読んで、なんだかうきうき。
19でこれを書いた著者の、うきうきが伝染した。
バカみたいに、答えのない事をぐるぐる考える癖は昔から。
自分の中では収まりきらず、
つまらない話を聞いてくれる友人や、
誰が読んでいるのかも知れないブログで自分勝手に発散する。
ぐるぐる頭が回る。宇宙の端っこを探す。
この本の持ち主である友人と、一緒に住んでいた仙川のマンションで、
そんなぐるぐるを、平日だというのに夜中までコーヒーを何杯も飲みながら話した。
昼前からお酒を飲んで話し込んだこともあった。
(その後私は乾いた洗濯物に埋もれて寝てしまった。)
まだたった1年前、そんな頃の日々が妙に懐かしく。
肌寒い台所の記憶。
今は腕の中の娘の暖かさと共に。
ぐるぐるは回り続ける。
夢枕
不思議な夢を見た。絵を描くことに関する夢だった。
夢の中で、私は自分でもよく分かっていなかった迷いをすらすらとある友人に喋っていた。
自分の喋る言葉に自分で驚きながら、その夢を俯瞰で見ているもう一人の自分が何かに気づいた。
あるいは、自分が絵を描く時に、気にしすぎていること、
反対に気にしていないけれど、気にすべきこと、
そういうことを大好きな絵描きが語りかけてくれた。
頑固者で見栄っ張りの私を見越して、少し遠回しで、やわらかな強制力を持って。
そのひとつひとつを、朝目覚めても全て憶えていた。
ずっとどうすべきか迷いながら進めてきたことを、やりきろうと決心することが出来た。
自分に足りないものを再度認識することが出来た。
例えこれが、自分のお尻を叩く為に自分の脳が見させた夢だったとしても、それでも構わないと思う。
心の真ん中ではちゃんと、諦めてはいけないと私は決めていたのだ。
Nov 4, 2010
sign
今朝のこと。
ふと窓の外を見ると、
空から白い羽根が降ってきた。
ひらひら、フォレストガンプのはじまりみたいに。
見えなくなるまで、娘と一緒に見守った。
川の水が岩にぶつかって流れを変える。うねる水の生き物のような姿。
プラタナスの葉の、虫食いからのぞく空の青。
いろいろなものが鮮やかに目に映る。
Nov 2, 2010
11月の火曜日
空に太陽が!
興奮して昨日は久しぶりに長い散歩をした。
少し葉の落ちた並木が、馬の公園の湿った土が、
4時過ぎだというのにもう夕焼け色の空が、
なにもかもが最高に色鮮やかに見えた。
今朝、カーテンを開けた時に見えた青い空。薄い雲。
洗濯物を干していると一匹のとんぼが飛んできた。
ジジジと音を鳴らして、しばらくゆらゆらとホバリングをして飛び去って行った。
ふとベランダから下を覗くと、高い木の小枝に猫がぶら下がっていた。
建物の2階程の高さの小枝の上で、白に黒のぶちのその猫は必死にしがみついていた。
ああ、危ない!と声に出すのとどちらが先か、大きく小枝が振れた勢いで猫が地面に落ちた。
猫は空中でひらりと身を返し、無事着陸した。
木の根っこにはもう一匹、黒に白のぶちの猫がいた。
落ちた猫と、待っていた猫は、しばらく顔を突き合わせていた。
黒のぶちはぺろぺろと前足を舐めて体勢を整えると、どこかへ行ってしまった。
白のぶちはその後ろについて行ってしまった。
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