Oct 31, 2010

2人



赤ちゃんと、ずっとずっと一緒に居るというのは、
全く孤独ではないということでもあるし、
とても孤独であるともいえて、
時々気持ちが混乱する。
全身で繋がっているようでもあるし、
もう何も分かり合えないような時もある。
親子で、2人で、向かい合い続けるというのはそういうこと。

小川洋子さんの「博士の本棚」を読んでいる。
彼女の読書遍歴や好きな作家、作品についてを語ったもの。
この作家さん自体が私はとても好きだし、
彼女が好きだという小説や作家も好きだ。
その中でも、この本を読んで慌てて注文した小説がある。
彼女の書いた書評を読むだけでもゾクゾクして、ワクワクして、思わず泣いてしまいそうな。
そういうことを私はずっとずっと聞きたかった、感じたかったというような。
小川洋子さんの書評が素晴らしすぎたということの無いように、
120%の期待を寄せて、その本が届くのを待っている。

Oct 29, 2010

10月の金曜日



夜中、娘が何度も目を覚ましたので、今朝はなかなか起きられない。
8時過ぎ、資源ゴミが溜まりに溜まっていたことを思い出して、
なんとかベッドから這い出しそのままゴミ捨てに。
この、冬みたいな肌寒い朝は嫌いじゃない。

昨日は一日娘が不機嫌で、四六時中おっぱいを欲しがるし、
いったいどうしたものかと考えた。
思い当たる節と言えば、昨日は私があまり食べなかったこと。
夫が体を壊し、つられて私まであまり食べずにいると、胃が縮んでしまった。
昨日はすっかりお昼ご飯を忘れていた。
きっと充分な母乳が作られなかったんだ。
今朝ははりきって、卵焼きとパンとレタスをむしゃむしゃ食べた。
ヨーグルト入りのバナナジュースも。
以前は食欲が無いなんて、万年ダイエットの私には有り難いばかりだったけれど、
今は娘の栄養が、つまりは成長が、私の食べる物にかかっているのだ。

その後、洗濯をして、掃除をして、
娘がぐずりだしたので一緒に遊んだ。
最近娘はわがままを言うようになってきた。
ほてった林檎ほっぺが可愛い。

Oct 20, 2010

遠近両用メガネ


案ずるより産むが易しと、本当に体で経験したじゃないか。
痛みに耐えられるのか、
無事生まれてきてくれるのか、
散々案じてみたけれど、結局はその時がくればその時なのだ。


遠くと近くを同時に、もしくは交互に、
遠近両用メガネ的な視野を意識しながら。
目の前のことを大切にして、
もっとずっと遠い未来も夢見つつ。
とりあえず今は、晩ご飯に酢豚を作ろう。

Oct 19, 2010

名前のない世界



生まれて3ヶ月の娘には、世界はどんな風に見えるんだろう。

娘は時々、寝ながらにんまり笑う。しかめつらする。
そんな時、この子は夢を見ているの。
いったいどんな夢を見るんだろう。

ついつい、アブストラクトな世界を想像してしまうけれど、きっとそうじゃない。
娘はちゃんと見えているし、しっかりと聞こえているもの。
ただ、その世界には名前がないだけ。

赤い。丸い。固い。高い。
ふわふわ。ぐらぐら。どんどん。ちくり。
栗、消防車、友達、海。
好き、嫌い、悲しい。楽しい。
私の世界は名前で出来ている。
娘の世界には名前がない。

想像しようとすると頭がぐるぐるする。
宇宙の端っこを追いかけるような具合に。
言葉を話しはじめたが最後、名前のない世界なんて二度と思い出せないんだ。

娘には、世界はどんな風に見えるんだろう。

Oct 6, 2010

突然

突然携帯が壊れました。
通話が出来ない。画面がついたり消えたり。
者が壊れる時って、本当にガタガタと崩れ落ちますね。
寸でのところでなんとかアドレス帳だけ救出。
一足も二足も、いやいや三足も遅れてiPhoneにしました。

めちゃくちゃ楽しいのだけど、いろんなことがいまいちわからない。
赤ちゃん連れで時間がなく、使い方だのなんだのの説明を全部すっ飛ばしてもらったので、
「とにかく、頑張って下さい」
という店員さんの励ましだけを受け取って家に帰りました。
メールの使い方もよくわかんない。
カメラ機能は明るさとか画質は調節できるのかしら。
ああいろいろわからない。

そんな訳でしばらくメールの返信が遅くなると思います。

Oct 3, 2010

大食漢と小さな舟



馬鹿みたいに食べてしまった。
栄養のバランスは問題ないが、総量が問題だ。



最近娘がひとりの人になった気がする。
もちろんずっとそうなのだけれど、今までは小動物に近い感じ。
それが今はすっかり一人前に生活しているみたい。
だんだんと意思を示すようになって、
表情も豊かに、軟語の種類も増えてきた。
この世に生まれてもうすぐ4ヶ月。
もうこの子はこの子なりに、自分の舟をこいでいる。


渡り鳥



昨日の夜。
都会の暗くなりきれない空に、見事な隊列を組んだ渡り鳥を見た。
空高くでもはっきりと見えるその影。きっと大きな鳥の群れに違いない。

どこに行くんだろう。どこから来たんだろう。
なんだかすごくわくわくした。


Oct 1, 2010

うさぎのくれたバレーシューズ



いつか娘に読んであげようと、「うさぎのくれたバレーシューズ」という絵本を買った。


小さい頃、この本が大好きだった。
桜色と、不思議な夜の空の色。
子供心にきれいだなと思った。
この本を読んで、
バレリーナになりたい!・・・とは思わなかったけれど、
桜の花びらでバレーシューズを染めたり、
¥リボンを縫い付けたりする工房に、
小さい私はとっても憧れたのだ。

今はぷくぷくと小さな横綱を思わせる娘が、
いつかくるくると踊ったり、
せっせとものを作ったりするのだろうかと思うと、
愛しくって愛しくってくすぐったい。